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  • 2023.03.19 Sunday
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春の野原

「ちひろ 春の画集」p33

 

春の野原。

この作品のタイトルです。

 

桜が散って新緑になる頃、この絵のように景色はどんどん緑いっぱいになる。

4月のはじめ頃は、茶色い景色から少しずつ雑草も生えてきて小さく愛らしく思いますが、今はもう緑がぐんぐんと力強くあふれています。

 

「春の野原」。うっすらと子どもの影が見えますね。

ほんとうにこんな感じに、、緑の見える向こうに誰かいてかけまわっている。

笑い声が聞こえてくるようです。

それに心地よい風も。

 

緑が全面に描かれていますが、その濃淡とかすれた具合がまた草原であることをかんじさせます。

 

花のある絵もすてきですが、こんな風に、何気ない草たちのなかで遊ぶ子ども達のすがたも良いものですね。

原っぱに出かけたくなります。

 

 

 


いわさきちひろ生誕100年「Life展」 あそぶ plaplax

安曇野ちひろ美術館

晴れた日曜日。

息子とともに安曇野ちひろ美術館へ。

 

いわさきちひろ生誕100年「Life展」 あそぶ plaplax を見てきました。

 

いわさきちひろ生誕100年の今年は1年をかけて、さまざまな角度からいわさきちひろと「Life」を考えていく展示が続きます。

安曇野ちひろ美術館の第1弾はplaplaxによる「あそぶ」。

 

インスタレーションと聞いていたので、とても楽しみでした。

それに「あそぶ」がテーマなら子どもと遠慮なく一緒に楽しめそうですね。

 

でも 美術館であそぶとは?どんなふうに?

 

まずは、最初の部屋へ。

 

ちひろさんの 遊ぶ子ども達の絵が展示されています。

ボックス型の額縁は積み木のようでワクワクします。

 

そしてその奥には

真っ白なちひろさんのアトリエのテーブル。

なぜ白いのかというと・・・

 

それぞれの道具に手を触れると

なにもない真っ白な場所に色や絵が現れるのです。

 

なんて素敵なんでしょうか!

 

ちひろさんが愛用した古いラジオも置いてありました。わざわざ同じ型を探したそう。

手を触れるとメロディとともにダンスする子ども達の絵がが現れます。

 

こんな風に音楽を聴きながら、描いていたのだと想像したり、まるでちひろさんのイマジネーションの世界に触れるようでした。

 

 

インスタレーション展示とともに、そのテーマに沿った作品も飾られています。

 

 

遊ぶ子どもを描きながら、きっと幼い頃の自分を思い出し、懐かしさも感じながら描いたに違いない。

そんなことを思うのでした。

 

それにこの線画。普段はあまり見ることができいない作品です。

可愛らしくてとても好きです。

 

さらに奥の展示室にいくと、また違った視点で絵本の中へ入って行く展示もあったり、、

(のぞきあな、何が見える?)

 

歩くと絵の具が足元に現れたり、、

(やっぱり走る!色が溢れる!)

 

絵の具の重なり合う表現もすてきです。

 

子ども達が楽しそうに白いキャンバスの上を歩いている様子も可愛らしく。。

お隣にいた女の子は、キャンバス外に出るたびに足をゴシゴシと床に擦り付けているので、何をしているのかな?と思ったら、足の裏に色をつけている(つもり)なのだそう。キャンバスを歩くたびに色が変わるのでそう思ったのかもしれません。

すてきな想像力!

まさに展示とともに、イマジネーションも豊かになる場面でした。

 

ほかにも楽しい展示がありましたが、ここで全て見てしまうより驚きがあると思うので、ぜひ足を運んで見てください。

 

アトリエからはじまり、絵本の中を歩き、色の世界を体感して、最後には白の世界を感じる。

まるでちひろさんのたどった足跡を楽しみながらも、ダイレクトに心と体で感じる展示でした。

 

今年のちひろ美術館の今までになかった展示は、美術館の新たな方向性を見たように思えました。

 

それに、いわさきちひろの作品の懐の深さもさらに感じました。

どんな風に展示したとしても、ちひろさんの作品の底に流れるものは全く変わらず普遍。

 

色々と書きましたが、とにかくあれこれと考えず、子ども達と美術館に訪れて楽しんでください。

幼い時に美しい物に触れること それこそちひろさんが子ども達に届けたいことだと思いますので。

 

+++++

 

そして、安曇野ちひろ美術館に訪れる楽しみといえば、もうひとつ。

カフェに立ち寄ること。

 

お花見団子セット。桜茶も付いています。

(こちらは期間限定のようです)

 

絵を見て、絵本も読んで、ゆったりと美味しい時間が過ごせるという贅沢。

ちひろ美術館のカフェは、東京も安曇野もどちらもおすすめです。

 

 

冬が終わり、春を迎えた安曇野は草木も花も生き生きとして最高の季節です。

どうぞ旅にお出かけください。

 

安曇野ちひろ美術館- 開催中

いわさきちひろ生誕100年「Life展」

あそぶ plaplax


※美術館の許可をいただいて写真撮影しております。御了承ください。

 


朝の通学路

 

 

いわさきちひろ

 

4月。子ども達の新学期がはじまりました。

 

一年生から二年生に進学した次男。

黄色いランドセルカバーから卒業です。

 

カバーを外しただけですっかり二年生気分です。

それに「後輩ができる」などと喜んでいます。

小学生で後輩なんていうかしら??

 

通学路をみてみると本当に小さい一年生達。

大きなランドセルを背負って頑張って登校しています。

 

ここでは登校時間が40分かかったり1時間かかるのもよくあって当たり前のようですが、やっぱり親としては気を揉みますね。

大丈夫かな?今日は元気に帰って来るかな?とそわそわします。

なにしろランドセルはすごく重いのですから。

私が持っても重い。

 

でも、親の心配をよそに子どもってたくましく育つのですよね。

 

気がつくと、心配している自分の方が子どものようだったりもします。

 

毎朝通学路を眺めては、子ども達を心の中で応援しています。

がんばれ!

 

 

 

 

 

 

 

 


桜が満開の今

4月5日に高畑勲監督が亡くなられたニュースを知りました。

 

こちらの写真は昨年、安曇野ちひろ美術館での講演時のもの。

お話からも これからもずっと作品を作っていくという力にあふれていました。

 

82歳という年齢を聞いたとしても、亡くなることなど想像もつかなかったので、とてもショックです。

 

この講演の時に、ちひろさんの作品の横顔の表現について語られていました。

まっすぐそのまま伝えるのではなく、何かを思わせる。

見るものに委ねること それが大事なのだと。

 

高畑監督の作品には、その想いがつまっていると思います。

なんでも白黒ではないこと。

人間の複雑な気持ち。

 

最後の作品となった「かぐや姫の物語」。

映画館で見た時にエンドロールで涙が止まりませんでした。

そのままの自分で生きることについて 背中を押されたような気持ちでした。

 

最高傑作だったと思いますが、きっと高畑監督は次の作品も考えていただろうから、まだまだこれは最高傑作ではないよっていうかもしれませんね。

 

亡くなっても作品は人々の心に残る とはいうものの、、やっぱり生きてこれからも作品を見たかったと思い残念でなりません。

 

「かぐや姫の物語」で印象的だった桜の花びら舞うシーン。

それを思って安曇野の満開の桜を。。

 

そうそう、「かぐや姫の物語」も素晴らしいですが、その前作「ホーホケキョ となりの山田くん」も最高の作品なのです。

こんなふうに生きたいと本気で思いながら、お腹を抱えて笑ってしまう作品です。

 

高畑監督のご冥福をお祈りいたします。

 

 


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