今年の秋の連休、シルバーウィークに安曇野へ。
もちろん安曇野ちひろ美術館にも立ち寄りました。
気持ちよい晴れの日。
車を駐車場に停めて、美術館へ進む道はとても気持ち良いのです。
山並みをイメージした美術館。風景に溶け合っていますね。
安曇野ちひろ美術館はどの場所を切り取っても
気持ちの良い場所。大好きです。
さて、昨日23日までの展示でしたが、
<企画展>―はじめてみる、ちひろの世界。―いわさきちひろ×佐藤卓=展を見てきました。
佐藤卓さんは日本を代表するグラフィックデザイナー。
『美味しい牛乳』や『キシリトールガム』のパッケージデザイン、
そして子育て中の方はきっとおなじみのNHK・Eテレ『デザインあ』の総合指導などをされています。
今回は佐藤卓さんが選んだちひろの絵やコラボ作品が見られました。
とてもすてきだった展示。
「いわさきちひろ×佐藤卓=箱」
箱という三次元空間の中での表現。
ちひろさんの作品の手前には、佐藤卓さんがその作品からインスパイアされたモノが置かれています。
きっとその人それぞれで、絵からインスパイアされるモノは違うと思いますが、
それが面白い。
思い出やふとした記憶、日々の人生のかけらが箱に込められているように思えました。
ちひろさんの普遍的な絵だからこそ、イメージが広がるのかな。
あたらしい試みで何度も見てきた作品がまた別の作品に感じられました。
佐藤卓さんは、ちひろ美術館のシンボルマークデザインも手がけられています。
今回の展示のパネルに書いてあった言葉がとても印象的でした。
ちひろが描いた子どもたいは、瞳がとても印象的です。
やさしいまなざしですが、そこにはとても強い意志が感じられます。
まるで大人に対して、何かメッセージを送っているようにも見えないでしょうか。
だから、ちひろ美術館のシンボルマークは、この「ちひろが描いた瞳」をモチーフに制作しました。
(展示パネルより)
ちひろさんの新作はもう見られないけれど、
こうして新たな表現で広がっていくことに未来を感じました。
+ + +
そして、もうひとつの企画展。
「ちひろ美術館コレクション 衣装あれこれ!? 世界の絵本展」
ちひろ美術館の数あるコレクションの中から、衣装をテーマに展示。
とても面白かったです!
なつかしい昭和を感じる岡本帰一『キリガミあそび』
ロシアの民族衣装がたのしいタチヤーナ・マーヴリナの作品。
コレクションの幅広さにも驚いた展示でした。
+ + +
展示のあとは、カフェで休憩。
ジンジャーハーブティーが爽やか。
庭で景色を眺めながらゆっくり・・・・
心が穏やかになり幸せな気分。
安曇野ちひろ美術館の景色の素晴らしさも展示のひとつ!だと思いますので次回にご紹介します。
→
安曇野ちひろ美術館
※館内の撮影は美術館の撮影許可をいただいております。ご了承ください。