ちひろ美術館・東京でただいま開催中の
「いわさきちひろ展」。
手から手へ展に続きご紹介します。
どうでしたか?と聞かれたら・・「いわさきちひろ展」というその展示タイトルの通り
ちひろさんの願ったもの描いたものを
まっすぐに表現した内容でした と答えるかな?
ー平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きでー
その想いの詰まった作品が並びます。
大好きな作品「湯あがりの赤ちゃん」。
この作品の子どもの目の先にある
純粋な安心感と暖かな空気感がとても好きです。
「世界中のこども みんなに 平和としあわせを」という
ちひろさんが残した言葉。
きっと この赤ちゃんのような気持ちに
子ども達みんながなれますように という想いを感じます。
青春時代の若々しい希望を何もかも打ち砕いた
戦争体験があったことが、
私の生き方を大きく方向づけているんだと思います
(いわさきちひろ)
絵本、「戦火のなかの子どもたち」の
挿絵も並んでいました。
私は祖母から東京大空襲の体験を聞いたことがありますが
その祖母も、もう何年も前になくなってしまいました。
私の世代、さらに私の子ども達の世代では
戦争は遠い昔の記憶になりつつありますが
ちひろさんはそのむごい体験から
本物が何かを見つけたのではないかなと思います。
美術館の方に 改めていわさきちひろさんの作品について
お話を伺いましたが、印象的だったのは
「子どもをまっさらな存在」として1人の人間として
その尊厳を表現しているのだと思う という
言葉でした。
子ども=かわいい それだけではなく
未来や希望、生命力のある存在として
描いていたのかな。
「子どもは ぜんぶが未来だし・・・」
というちひろさんの言葉。
きっとそれが 作品で表現されているのです。
「手から手へ展」と同時に見ると
また深く感じることができる内容です。
ぜひ足を運んでみてください。
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「いわさきちひろ展」「手から手へ展」
ちひろ美術館東京 8月4日まで
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※写真は美術館の許可を得て掲載しております。
ご了承ください。