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- 2023.03.19 Sunday
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岩崎ちひろ/絵と文 武市八十雄/案
もうすぐ5歳のお誕生日を迎える
主人公ちいちゃんの2日間のお話です。
物語はとてもシンプル。
明日はちいちゃんのお誕生日。
「ろうそくをフーッとけしちゃうんだ」と楽しみにしています。
でも、その前に、今日はお友達のお誕生会です。
カードとプレゼントを持ってお出かけ。
お誕生会の挿絵は色が素敵です。
ケーキの用意してあるテーブルは
色とりどりのお皿が並んで、夢のよう。
さて、お友達のお誕生会の席なのに
ちいちゃんは間違えてふ〜っとろうそくを消してしまい・・
あーらら!と みんなに言われて
「みんなきらい!おたんじょうびもきらい!」と
逃げ出してしまいます。
そして、夜にお星様にお願いごとをします。
お願いごとはなんでしょう??
ページをめくるたびに
主人公のちいちゃんの心をのぞいているかのような
女の子らしい色合いの挿絵が目に飛び込んできます。
とっても可愛らしいのです。
そして、子どものクルクルと変わる気持ちに
「ふふっ」と笑いたくなります。
大人になると、気持ちを伝えたり
表したりすることに理由を求めたりしますが
感じたことをそのままに・・というのが
子どもなのだと、あらためて感じて
とても優しい気持ちになれる1冊です。
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ちひろ美術館・東京でただいま開催中の
『ちひろ・冬の詩』で、原画を展示しています。