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  • 2023.03.19 Sunday
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ありがとうエリック・カールさん

安曇野ちひろ美術館では「ちひろ美術館コレクション エリック・カールさんをしのんで」を11月30日(日)まで開催しています。

 

「はらぺこあおむし」の作者エリック・カールさんは今年の5月に91歳でお亡くなりになりました。

 

私が子どもの頃に一番読んだ絵本は「はらぺこあおむし」ではないかと思います。

寝る前ににベッドで読んだこと、母が人形劇団に所属していてその演目で見たこと、幼稚園で読んだ時間、そして大人になり母となって子どもたちに最初に買った絵本も「はらぺこあおむし」です。

 

きっとそういった方も多いと思います。

 

溢れる色と美しさ、物語のユニークさ も魅力ですが、その根底にはこの世の美しい色、音、生き物を愛する気持ちが溢れているからこそ多くの人が惹かれるのではないかと思います。

 

今回の展示では、エリック・カールさんの願いやちひろ美術館との長年の交流。

カールさんが美術館を訪れた時に描いた絵や言葉など貴重な作品を見ることができます。

 

エリック・カールさんが寄贈した作品、ちひろ美術館のコレクションのはじまりとなった貴重なおんどりの絵も並んでいます。

 

ここで写真を載せるより、やはりその場でみて感じてほしいと思い写真は少なめにしました。

きっと原画を見て何かを思うはず。

 

エリック・カールさんもいわさきちひろさんも子どもの頃の戦争体験を越えて、子どもたちの平和を願い絵本を描いてきました。

 

子どもたちが幸せであること。

それが未来の平和へ繋がる。

 

ふたりの願いです。

 

カールさん 素晴らしい絵本の数々をありがとう。

 

その絵本を読んで大人となった今、あらためて私もできることをやってみようと心に思いました。

 

 

+++

 

そして安曇野美術館では「ちひろ美術館コレクション 絵本で世界を旅しよう!」もあわせて開催しています。

(あ!知ってる!)という絵本の原画も発見するかもしれません。

 

世界旅行が難しい今ですが、心は自由に旅へ行ける。

そんなことを思うたのしい展示です。

 

+++


11月30日(火)までの4つの企画展をどうぞお見逃しなく。

 

安曇野ちひろ美術館は12月1日から冬期休館です。

 

館内のすてきなパネル。

 

◎記事の写真は美術館の許可をいただいて撮影しております。ご了承ください

 

安曇野ちひろ美術館

2021.9.11(土)ー 2021.11.30(火)

◉没後1年 田畑精一『おしいれのぼうけん』展

◉ちひろ美術館コレクション エリック・カールさんをしのんで

◉ピエゾグラフによる わたしの好きなちひろ展

◉ちひろ美術館コレクション 絵本で世界を旅しよう!

 


没後1年 田畑精一 おしいれのぼうけん展

9/11からはじまった安曇野ちひろ美術館の4つの企画展。

とても楽しみにしていた「没後1年  田畑精一  おいしれのぼうけん展」も開催されています。

 

絵本が好きな方なら一度は手にするであろう絵本「おしいれのぼうけん」。

子どもでも大人でも、まずはそのタイトルからぎゅっと心掴まれる絵本ですね。

 

原画を見られるとはとても幸せです。

 

展示室でまず目を引いたのは、田畑精一さんのお写真。

お人柄が表れているとても良い写真だと思いました。

 

田畑精一さんはいわさきちひろと同じく、その創作の原点は戦争体験があったそうです。

子どもたちに絵本を作ることへ情熱を注ぎ、創作活動を続けました。

 

展示室の奥にはずらりと並ぶ原画。

その多さは圧巻!

1枚1枚の絵からは丁寧な表現、繊細さ、想い、情熱があふれています。

 

そして、「おしいれのぼうけん」の表紙の絵。

しっかりと手をつなぎみつめあう主人公の絵はとても印象的です。

原画からあふれる力強さに見入ってしまいました。

この絵本は、描いた田畑精一さんだけではなく、文を書いた児童文学者の古田足日さん、そして編集者の3人が一体となって作った本なのだそうです。

 

 

このページの絵、初めて読んだ時にインパクトを感じましたが、この絵が一番最初に描かれたのだとか。

 

田畑さんのこの絵に古田足日さんはいたく感激して、この鉛筆画の表現で全ページ表現することを希望したそうです。

また田畑さんの絵に惚れ込み、そのためならば文章は削っても良いと話したそう。

 

創作にかかわる大人たちの本気を感じるエピソードです。

 

 

「おしいれのぼうけん」は現実世界からふとしたことで幻想の中に飛び込む。

子どものころ、私もおしいれや洋ダンスの中にはいって想像したものです。

もしかしたら、その夢の扉が開いてまだ見ぬ世界に行けるかも..と。

 

子どもの想像力ってなかなか力があります。

そんな子どもたちを現実から引き込むためにもきちんとしたリアルさを求めたのだそうです。

 

 

展示では、他の絵本の原画、習作、さらには若き頃の人形劇時代の人形も展示されています。

また田畑精一さんの言葉を綴ったパネルも。

 

 

その情熱、真剣な想い、心に残りました。

 

安曇野ちひろ美術館での展示は

11月30日(火)まで。

 

どうぞお見逃しなく。

 

 

◎記事の写真は美術館の許可をいただいて撮影しております。ご了承ください

 


安曇野ちひろ美術館 秋

 

9月11日から安曇野ちひろ美術館では新しい展示が始まりました。

4つのすてきな企画展の同時開催です。

 

どの展示もとてもすばらしい内容でしたので、いくつかに分けて書こうと思います。

 

まずは「ピエゾグラフによる わたしの好きなちひろ展」。

 

こちらの展示は“みんなの選んだちひろの絵”で構成される展覧会です。

 

今年の3月より募集した わたしの好きなちひろ展のメッセージ募集。

2000件を超えるメッセージが届いたそうです。

 

展示室には絵の隣に選ばれたメッセージが添えられています。

ちひろの絵から浮かぶ思い出。

未来への願い。

子どもの頃の記憶や家族への気持ち。

 

たくさんの言葉をひとつひとつ読むたびに共感し、絵を通して心がつながるような感覚。

 

このブログを始めた日に選んだ作品もセレクトされていました。

絵の向こうからこちらをのぞく子どもたち。

 

 

ちひろさんの赤ちゃんの絵の中で一番好きな作品も並んでいてうれしい。

(同じ気持ちの人がいるんだなぁ)とメッセージを見て親近感を感じてみたり。

 

展示を見終わり、なんともあたたかな気持ちになりました。

とても愛に溢れている企画展です。

 

ちひろさんは描くことで、こどもたちの幸せを願い、

みんなの心のふるさとになれるような作品を描きたいと言葉をのこしていたけれど、まさにその思いを形にしたような展示だと思いました。

 

やさしい気持ちや誰かを想う気持ちは誰の中にもある。

たくさんのメッセージを見てあらためて確信できました。

 

 

企画展だけではなく常設展示のこちらも必ず見る場所。

 

トットちゃんの電車教室を再現した部屋。

 

トットちゃんが通ったトモエ学園の思い出の写真や物語にでてくる言葉が展示されています。

 

こちらもあわせてとてもおすすめです。

 

 

「ピエゾグラフによる わたしの好きなちひろ展」は

安曇野ちひろ美術館、ちひろ美術館・東京どちらも秋に開催されています。

◉安曇野ちひろ美術館 9/11-11/30

◉ちひろ美術館・東京 10/2−1/16

 

東京のほうはどんな展示だろうか?と安曇野で暮らす今、思いを馳せます。

どうぞお近くの方はちひろ美術館・東京の展示へ足をお運びください。

 

安曇野ちひろ美術館の公園も秋のはじまり。

良い風が吹いています。

 


◎記事の写真は美術館の許可をいただいて撮影しております。ご了承ください

 

 

 


赤羽末吉展 絵本への一本道

 

安曇野ちひろ美術館で開催中の「赤羽末吉展 絵本への一本道 」を見てきました。

 

赤羽末吉さんの絵本といえば「スーホの白い馬」が最も知られているでしょうか。

雄大なモンゴルの風景と共に描かれる馬との暮らし。最後は馬頭琴の音色が聞こえてくるような物語です。

 

「スーホの白い馬」の原画。

 

微妙な色合いと力強さを生み出す筆の動き。

生き生きとした原画の中にモンゴルの風が吹いています。

 

赤羽さんは若き頃、中国大陸で15年を過ごし、その郷土文化や民芸などに惹かれたそうです。

難しい時代でも、外国の文化を愛しむ心。

そのおおらかで大きな心が作品に現れていることを感じました。

 

大陸の民芸品のスケッチ。

 

日本へ帰国後、東北を旅して雪国やその暮らしをスケッチする旅にも出たそう。

モノクロの世界のスケッチはダイナミックでとても素晴らしく、ぜひ展示で見てほしいです。

 

 

子ども達に伝えたいと願い描かれた数多くの民話絵本。

これからもずっと生き生きと受け継がれていくはず。

時代を超えたその絵はいつでも新しく伝統も感じる。

きっと何年たっても色褪せません。

 

安曇野ちひろ美術館の展示は5月30日までとなりますが、ちひろ美術館・東京に巡回し6月19日から展示が始まります。

 

ちひろ美術館では、東京も安曇野も感染予防をとても丁寧に対策していますので、ぜひ訪れてみてください。

 

私は今、東京で暮らしていませんが、都心ではきっと多くのことを我慢して生活されていると思います。

そして、そんな今こそ短い時間でも、本当の美しいものに触れることが大切だと思っています。

 

すばらしい展覧会がたくさんの方の心に届きますように。

 

 

安曇野ちひろ美術館

生誕111年 赤羽末吉展 絵本への一本道

2021年3月1日〜5月30日

 

ちひろ美術館・東京

生誕111年 赤羽末吉展 日本美術へのとびら

2021年6月19日〜9月26日

 

 

◎記事の写真は美術館の許可をいただいて撮影しております。ご了承ください。


田島征三展 ふきまんぶく

 

春の開館を迎えた安曇野ちひろ美術館へ。


田島征三さんの命の輝き溢れる作品を見てきました。


『ふきまんぶく』は、田島征三さんが1973年に発行された絵本。

ふっくらまぁるくあたたかい蕗の薹の中に、土から生まれる生命の力強さを素朴に描いた絵本です。


我が家にはこの『ふきまんぶく』が16年ほど前から本棚にあり、息子たちが赤ちゃんの頃から読んでいました。


冬が終わったら、その原画を会える。それを私はとても楽しみにしていたのです。


最初に見るのは、田島征三さんの写真パネル。


まるで、その生き様が映し出されているような、すてきな写真。


隣にはちひろさんとのエピソードが書いてありました。

ぜひ、この場所で読んでほしい。


そして、

ふきまんぶくに会えました。



絵に満ちる命の息吹。

力強さ。

原画に込められた魂。


そして、その時代から現在までの作品も見ることができます。

その溢れるエネルギーは圧巻。



今、世界が、そして

日本全体が不安で揺らいでいます。

本当に生きるとはどういうことなのか?改めて感じた田島征三さんの原画たち。


画家としての覚悟、想いを伝える強さ。

ちひろさんと同じものを感じました。


揺るぎないものを見る時間。

それもまたひとつ今の私達に必要ではないのかなと。


でも、

なかなか美術館へ足を運ばない地域、状況の方も多いと思います。

そんな時には、どうぞ絵本を手に取ってみてください。

本の声を聞いてください。

美術館が続く限りは、その原画に会える日はきっといつかきます。


どうか ふきまんぶくのように、命の力強さを信じて。


安曇野ちひろ美術館

<企画展>田島征三展『ふきまんぶく』―それから、そして、今―

2020年3月1日〜5月11 日(月)


◎記事の写真は美術館の許可をいただいて撮影しております。ご了承ください。



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